成長痛
- 膝下に違和感がある
- 安静時でもかかとが傷む
- 部活動などでハードな練習をしている
- 練習中や夜に、膝に痛みや違和感がある
- 痛いから冷やしたら、もっと痛くなった
成長痛(オスグッド病・シーバー病)はなぜ起きるのか?|新検見川南花園鍼灸整骨院
成長痛という呼び名は、正式名称ではありません。
しかし、育ち盛りのお子さんが、身体の痛みを訴えるときに、よく「成長痛じゃないの?」などといわれます。
どうして成長期に痛みが出るのか、原因はよく分かっていませんが、専門家は骨が成長するときに痛むことはないとの見解を示しています。
ただし、幼児や小学校低学年のお子さんの場合は、精神的な問題のことが多いのではないかという見方をしています。
夕方から夜間にかけて痛みを訴えるケースが多く、比較的短時間で治まって、痛む部位もコロコロ変わり、翌朝には何事もなかったようにしていたりします。
このような場合には、お子さんとの関わり方を考え、寂しい思いをさせたりしていないかどうか確認するきっかけにもなります。
背中をさすることで自律神経が安定しますから、痛がる部位とともに背中をさすり、しっかりとお子さんと関わる時間を取ってください。
そうはいっても、おなじ部位が繰り返し痛くなる場合には、炎症が起きている可能性も高いので、念のため整形外科などにかかるとよいでしょう。
また、部活動などでハードな練習を重ねることで、筋肉を酷使して痛むケースもよくあります。
このようなケースでも、成長痛と片づけられてしまうことがありますが、本来はスポーツ障害です。
安静にしていれば痛みが治まる成長痛と違い、スポーツ障害の場合には、痛みが出る部位や状態によって、きちんと正式名称があります。
スポーツによる痛みでも、なにが原因で症状が出ているかを精査してから、しっかりと治療をすることで、痛みを緩和して運動を再開できるようになります。
ここからは、膝が痛む「オスグッド病」と、かかとに症状が出る「シーバー病」について詳しくお話ししていきます。
なぜ治らない・悪化する理由は?|新検見川南花園鍼灸整骨院
オスグッド病
十代のスポーツをしている男性によくみられる「オスグッド病」。
膝下の骨が出っ張ってくるため、膝を使う動作で膝下が痛むようになります。
運動をする人が多く発症するので、スポーツ障害の一種といわれています。
安静にしていると症状が出なくなる人もいますが、運動をするとまた痛んでしまうことが非常に多いです。
オスグッド病で、実際に痛む部位は膝なのですが、実は大腿四頭筋が硬くなっていることで膝に負担がかかり、結果として膝が痛くなっています。
大腿四頭筋は、太ももの前から膝の皿の下までつながっています。
このため、大腿四頭筋に過剰な負荷がかかると、膝の皿の下が引っ張られて炎症を起こすのです。
症状が進行すると、膝の皿の下が突出してきます。
数は少ないですが、あまり運動をしない人でもオスグッド病になることがあります。
このようなケースでは、大腿四頭筋が過度の緊張状態で、さらに身体の使い方に偏りがあり、片側だけに体重をかけていることが主な原因といわれています。
シーバー病
オスグッド病とおなじように、シーバー病も成長期によくみられる症状です。
シーバー病は、小学生や中学生の男の子が罹ることが多く、やはりハードな運動をしているケースがほとんどです。
運動時に、かかとの骨が筋肉に無理矢理引っ張られて大きな負荷がかかり続けると、筋肉が付着している部分の骨が剥離しかけて痛むのです。
思春期頃までは、まだかかとの骨は軟骨が多いですから、大人よりも症状が出やすいのですね。
安静にしているときにも、かかとを押すと痛みます。
かかとが痛いのを我慢してスポーツを続けていると、痛い方の足をかばって身体のバランスが崩れてしまいます。
そして、反対の足や膝・腰まで障害を引き起こすこともあるので、無理にスポーツを続けるのはよくありません。
成長痛(オスグッド病・シーバー病)の対処法・セルフケア|新検見川南花園鍼灸整骨院
成長痛の対処法
・安静にする
運動量の増加や疲労の蓄積により痛みを感じている場合は運動量を減らす事や疲労の除去をしましょう。
一時的に運動を控える事やマッサージ、睡眠時間の確保、湯船に浸かるなど行い疲労蓄積を軽減しコンディションを整えましょう。
・アイシングする
あまりに痛がる場合や患部に腫れ、熱感がある場合は炎症反応が出ている可能性があります。
腫れや熱感、痛みなどの炎症反応を抑えるために、患部にアイシングを行いましょう。
日常的に症状が出る場合、運動後のみに成長痛の症状が出る場合があるので子どもと話をして確認してみましょう。
・ストレスの緩和をする
精神的ストレスも痛みを出しやすくする要因の1つです。
ストレス緩和のために親子でのスキンシップを増やしたり、湯船に長めに浸かりリラックスさせる、睡眠時間を十分とるなどしてリフレッシュしましょう。
成長痛のセルフケア
・運動量・運動メニューの調節
小さい頃の身体は成長過程の為、負担からの耐久性が弱くなります。運動量や練習メニューを見直し負担を溜め込みすぎないように調節しましょう。
関節に過度な負荷がかかると骨の成長に関わる「骨端線の損傷」を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
体重以上の負荷がカラダにかからないように気を付けましょう。(高い位置からのジャンプ着地など)
・規則正しい生活
不規則な生活は身体の成長を妨げる要因になります。
特に睡眠不足や栄養不足にならないように管理することが必要です。運動においてもやりすぎは注意しましょう。
・ストレッチを行う
運動を行う上で柔軟性がかけていると疲労しやすく疲労が抜けにくくなります。
また筋肉も硬くなりやすい為、運動の前後やお風呂上がりにじっくりとストレッチを行うようにしましょう。
特に成長痛に関係するのはふくらはぎ(アキレス腱)や大腿部の前面になるので入念に行いましょう。
・メディカルチェックを受ける
新検見川南花園鍼灸整骨院のようにスポーツに詳しい医療従事者がいる病院や整骨院でメディカルチェックを受けましょう。
メディカルチェックとは、身体の柔軟性などの機能を検査し怪我をしやすい状態になっていないか・身体に痛みが出ていないかなどを事前にチェックを行い怪我の早期発見・早期治療を行うものです。当院でも全身の評価を行い、成長痛を含めた怪我の予防・改善を行っています。
当院での成長痛の施術は?|新検見川南花園鍼灸整骨院
新検見川南花園鍼灸整骨院での、オスグッド病やシーバー病の治療は、まず患部だけでなく、全身の状態を確認するところから始めます。
姿勢の悪さの有無や、骨盤のゆがみなどを見て、問診をしながら検査結果と合わせて原因を探り、個人個人に合った施術をしていきます。
体幹部分が不安定だと、骨盤がゆがむ原因になります。
ですから、身体で硬くなっているところはほぐし、逆に不安定なところはトレーニングで鍛えるのです。
日常的な身体の使い方のクセにより痛みが出てくる場合もあるので、運動時のフォームの確認や、身体のクセを正すお手伝いもさせていただきます。
お子さまの膝やかかとの痛みが気になる方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
ご本人からのご相談も、もちろん受けつけておりますよ。